はじめに
講談社の「機械学習プロフェッショナルシリーズ」の「機械学習のための確率と統計」は,AI・機械学習の基礎理解に役立つ本であるが,統計検定1級や統計検定準1級の学習を進めるうえでも参考になると感じている。
本記事では,「第4章 多次元確率分布の性質」を題材に,独立と無相関についてまとめた。
想定読者
統計検定準1級・1級に興味を持たれている方で,基礎理解の勉強を一通りされており,各単元の内容の理解を深めようとしている方。
第4章 多次元確率分布の性質
独立と無相関
本章の4.6節では,独立と無相関の違いについて説明している。
確率変数について,
と
が独立であるとき,
と
は無相関になる。すなわち,
と
が独立である
が成り立つ。
一方で,この逆はかならずしも成り立たない。すなわち,独立性も無相関性も,ともにと
の「無関係さ」を表すが,独立性の方が無相関性よりも強い。
たとえば,
を計算すると,これは0になる。
一方でと
の周辺確率密度関数は,

2変量正規分布
一般に,「無相関」⇒「独立」は成立たないが,2変量正規分布の場合は,これが成り立つ。
2変量正規分布は以下の式で表される。
の部分を詳細に書くと,
と
無相関である場合,
となるが,このとき
感想とまとめ
本記事では,「第4章 多次元確率分布の性質」を題材に,独立と無相関についてまとめた。
2つの確率変数の関係について,無相関も独立も重要な概念であるが,独立の方が強い概念であるため,その違いには注意する必要がある。
統計検定準1級・1級の問題において2変数の関係を聞かれたときに,無相関なのか独立なのか,という違いを意識して問題を解くことが重要である。
本記事を最後まで読んでくださり,どうもありがとうございました。