アウトプットの質を高めたくて「考え方」の方法論を学んだ
中間管理職になる前は,それまでは個人業務や数人規模のプロジェクトを,どのように成功させるか?ということを考えていた。
しかし中間管理職になり組織のリーダーになると,「その組織の方向性をどうするのか?」「ある技術(例えばAIや人材教育など)について,今後わが社はどう進めるべきか?」という意見を求められるようになった。
より説得力を持って説明ができるようになりたくなり,齋藤孝 著「5日間で『自分の考え』をつくる本」を読んでみた。とても興味深かったので紹介してみたい。
「自分の考え」を作るためのマインドが紹介されている
この本を読むまでは,「カッコいいアイディアを発信しないと」「でもカッコよくないアイディアを話したら恥ずかしい」と思い尻込みして,結局何も言わない,ということになっていた。ただ,この本の第2章には
是非はともかくネット上にはそういうレビューも無数にあるから、無視されるか、せいぜいからかわれる程度だ。その意味で、レビューを書くことは「自分の考え」を表明する初期の訓練として最適といえるだろう。
と書かれており,かなり気楽になれた。他にも,
- 粘着力や偏愛が人を惹きつける
- できるだけ自分の立ち位置を明らかにする
- キーワードをタイトルに持ってくる
といった具体的なコツも参考になった。
「自分の考え」を作るための方法論が紹介されている
第2章ではマインドについて書かれているが,第3章には方法論について書かれていた。たとえば,
- 比較する① 「どう違うか」を考えよう
- 比喩を活用する① イメージを湧き立たせる
- システム思考② 全体を俯瞰する癖をつけよう
- …
といった形で,17個の思考パターンが紹介されている。考え方にも形があり,形があれば練習ができるので,考え方の上達の近道になると感じた。
大事なのは実践とフィードバック
今後はこの本を参考にしつつ,しっかり実践していきたいと考えている。本を読んだ直後はモチベーションが高まっているが,その後にとるべきアクションをまとめて定期的にチェックして習慣化していきたい。